ぬいぐるみ

ブログ / 入居者

Kさんはいくつか持っているぬいぐるみを「友達」と大切にされています。一番大切な馬のぬいぐるみは首の部分がちぎれそうな程細くなっていて手術(縫合)の痕が体中あちこちにあります。もう数十年一緒にいるようです。満身創痍です。夏に入院することになった時は持って行ってKさんの入院生活を支えてくれました。Kさんの喜怒哀楽を全て知っていると思われます。12月にそのお友達の顔の部分がちぎれて綿が見えてしまいました・・・「縫ってほしい」とリクエストがありましたがどうも難しい・・・以前から、もうだいぶくたくただからと新しいぬいぐるみの購入は進めていました。ご本人は「ゴリラ」がいいと意外と前向きでしたが長年の友達の代わりになるのか心配でネットでどんなぬいぐるみがあるか探して、お見せしてはいましたが購入には至っていませんでした。でもいつかは自分からお別れできた方がいいのではないかな・・・と職員間では考えていました。そしてその日が来ました。12月30日に居室のお掃除を提案すると、馬のぬいぐるみも「処分していい」と職員に渡してくれたのです。驚きです!そして焦りました。怒ったりすねたりする時は特にそのお友達が必要不可欠なのです。ご家族に報告して、ご本人に新しいぬいぐるみを選んでもらい購入しました。思ったより小さかったようですが、気に入ってくれたようです。今後ゴリラがどんなお友達になってくれるのかはまだわからないので、馬の方はまだ保管してあります。今後も様子を見守っていこうと思います。